生命保険の仕組み>アカウント型保険って本当にいいの？

その後、定期付き終身保険の後釜として「アカウント型保険」が
登場しました。
最初に、明治安田生命保険が２０００年の４月に、
「ライフアカウントL・A」という商品名で販売開始しました。
では、どんな保険なのでしょうか？

このアカウント型保険の正式名称は「利率変動型積立終身保険」
といいます。
保険のもっている保障部分と「アカウント」と呼ばれる貯蓄部分
が完全に分かれています。

アカウントとは「口座」という意味です。
銀行の預金口座のように、この部分には積立金があります。
この積立金を定期保険特約や医療保険特約などの特約保険料に
まわすことができます。

ただ、更新時に保険料が大幅に上がることもありますので、
そこまで考えておいたほうがいいでしょう。
このように、定期付き終身保険より、融通がきくということから
自由設計型保険ともいわれています。

そして、保険料の払込満了後に、アカウントに貯えられた積立金
を使って、一時払いの終身保険に移行することが可能です。

ただ、このときに積立金がとても少ないため、終身保険に移行
できないということもあります。
というか、結構多いですよ。
なぜなら各保険会社には、終身保険の最低保険金額というものが
決まっているからです。

つまり、何が問題かというと、保障部分に保険料を使い過ぎた
ために、肝心の積立部分に残る保険料が極端に少なくなって
しまったのです。
この点には注意が必要です。

この「アカウント型保険」は、現在、各保険会社が力をいれて販売
しています。
しかし、現実は契約者にとって保障内容が難しくわかりにくいのも
事実なのです。
やっぱり、生命保険はシンプルなものがいいですよ。
あとから後悔しても遅いので、よく考えてくださいね。

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